「英語を話したいけど、発音が悪いから…」
「文法が間違っていたら恥ずかしい…」
そんなふうに思って、英語に対してブレーキを感じていませんか?
実は、英語は“完璧”じゃなくても、伝わるんです。
スタンフォードオンラインハイスクール校長の星友啓さんが、PIVOTチャンネルで紹介したのは、「2025年の新しい英語学習の常識」。
「正しい英語」ではなく、“通じる英語”をどう使うかが大事な時代になってきているというお話でした。
本記事の出典動画
YouTubeチャンネル「PIVOT」より以下の動画の内容をまとめました。
📺【【「今年こそ英語を学ぶ」人が最初に知っておくべきこと】発音・アクセントはほぼ無意味/ノンネイティブの方が理解されやすい/コンテキストの重要性/2025年新常識【EDUCATION SKILL SET】
<出演>
星友啓:スタンフォードオンラインハイスクール校長・哲学博士
国山ハセン:PIVOT、1児の父
山口真由:法学者、1児の母
脳科学による英語学習新常識!
ネイティブっぽい発音、むしろ“通じない”かも?
英語学習者の多くが気にする「発音」や「アクセント」。
でも、星先生はそれらを「ほぼ無意味」とバッサリ。
✅ 世界で英語を話す人の8割以上がノンネイティブ
✅ ノンネイティブ英語の方が、ノンネイティブ同士では伝わりやすい
✅ 日本人同士が「ちょっとカタコト気味の英語」で会話するのは、実は合理的!
つまり、「ネイティブっぽさ」よりも、わかりやすく伝える意識の方が大切なんです。
英語に必要なのは「発音」より「コンテキスト」
言葉は文法や単語ではなく、文脈(コンテキスト)で理解されるというのが近年の認知科学の常識です。
- 「I see.」の意味は、場面によって「なるほど」「見える」「そうなんだ」など変わる
- 英語では、はっきり文法的に言わないことの方が自然なこともある
- 言葉そのものより、「何のためにその言葉を使っているのか」が重要
このことから、英語学習でも**“状況をイメージしながら覚える”こと**が理解と定着に効果的だとわかります。
そもそも単語は足りてる?実は“もう十分”知っている
日本人の多くは「語彙力が足りない」と感じがちですが、
実は中学・高校で学ぶ英単語(約3,000語)は基本的なコミュニケーションには十分なレベル。
星先生によれば、ニュース英語やビジネス英語で頻出の語彙の8割以上を、日本人はすでに学んでいるとのこと。
つまり、「知らない単語が多すぎるから話せない」というのは思い込み。
本当に必要なのは、**持っている単語を“場面に合わせて使う力”**です。
日本人が苦手な“話す力”はどこでつまずく?
星先生は、日本人が英語で「話せない」と感じる原因を3つに整理しています:
- 言いたいことを“整理して話す”訓練をしていない
→ 英文の正解を当てる練習ばかりで、内容を伝える訓練が少ない。 - 間違えることを恐れすぎる文化的背景
→ 完璧でないと発言しづらい。英語は「通じればOK」くらいでいい。 - 自分の言葉で話す場面が少ない
→ テストでは「正しい文」を求められるが、実際の英会話では「自分らしい表現」が大切。
このため、星先生は「間違えてもいいから話してみる」「自分のことを伝える練習をする」ことの大切さを強調しています。

ノンネイティブこそが未来の英語の担い手
星先生は「これからの英語の中心はノンネイティブ」だと言います。
- ノンネイティブが共通語として使う英語=グローバル・イングリッシュ
- 必ずしもネイティブのような発音や言い回しを真似る必要はない
- 誰にどう伝えるかを考えた英語が、より多くの人に理解される
つまり、「自分の中にある思いや情報を、相手に伝える」ことが英語の本質。
発音や文法にとらわれすぎず、“自分らしい英語”でOKということです。
まとめ:「通じる英語」で、自分の世界を広げよう
英語は、ネイティブのように完璧に話すためのものではありません。
自分の想いや考えを、他の人に**「どう伝えるか」**を考えること。
それが、これからの時代に求められる“英語力”です。
「完璧に話さなきゃ…」と肩に力が入っていた人も、
まずは今の自分にできる英語で「伝える」ことを大事にしてみませんか?
編集後記(感想)
3歳の娘がいるので、「英語教育って早く始めた方がいいのかな?」と悩んでいました。
でも今回の星先生のお話は、とても意外で、正直ちょっと驚きました。
ネイティブのように完璧に話せなくても、状況に応じて伝えたいことが伝えられれば、それでいい。
そう考えると、「今からでも遅くないし、大人になってからだって英語は身につくんだ」と希望が持てました。
子どもに英語をどう教えるかを考える前に、まずは自分も、もっと気楽に向き合っていいのかもしれませんね。
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