以前の記事でご紹介した「哲学的問いかけトレーニング」、ついに我が家でもやってみました!
今回はその実践レポートと、やってみて感じたこと・気づいたことをご紹介します。
◆ 哲学的問いかけトレーニングってなに?
この“問いかけトレーニング”を紹介しているのは、スタンフォードオンラインハイスクール校長であり、哲学博士でもある星友啓(ほし・ともひろ)先生。
星先生は、子どもの発達段階に応じた**「考える力」を育むトレーニング法**として、家庭でもできる哲学的問いかけを提案しています。
星先生の「哲学的問いかけトレーニング」についてまとめた記事はこちら↓
この哲学的問いかけは、AI時代に必要とされる「知識」よりも「思考力」を育てるアプローチ。
たとえば、4歳頃から取り組める問いかけの例としては、
「赤くて丸いものって何がある?」
「うるさくて丸いものってある?」
といった、抽象的な特徴(色や形)から具体的なモノを連想する練習があります。
こうした問いを通じて、子どもは以下のような力を自然と育んでいけるのだそうです:
- 解釈力
- 分析力
- 推論力
- 評価力
「勉強」というよりは、「親子の会話の中で自然にできる遊び」のような感覚。
今回はこのトレーニングを実際に3歳の娘とやってみたので、その様子をレポートしていきます。
◆ 実践してみた!3歳の娘との問いかけトレーニング
今回は3歳になったばかりの娘と一緒に、「たとえば何?」形式の問いかけにチャレンジしてみました。
● 1回目:「赤くて、丸いものってなに?」
ルールは、ママ・パパ・娘の3人で順番に答えていく方式。
…でしたが、娘は「いちご」と言ったあと、「ママ言って〜」とバトンタッチ(笑)
親2人で出したものは…
- りんご
- さくらんぼ
- ザクロ
- トマト
- 赤ピーマン
- 赤い風鈴
- 赤いボール
- 赤い風船 など

▶ 果物が多い!
▶ “丸い”ものは、中心から力が均等にかかる形?自然界で生まれやすい?
というような発見がありました。
● 2回目:「赤くて、四角いものってなに?」
今度は「赤くて四角い」ものに挑戦。
娘はやはり難しそうだったので、パパとママで…
- 赤い電車
- 赤いバス
- 赤いキャリーケース
- 赤いレンガ
- 赤い財布 など

▶ こちらは工業的なものばかり。
● 3回目:条件を1つに絞って挑戦「緑のものってなにがある?」
抽象的な特徴が2つ重なると難しい様子だったので、今度は1つに絞って「緑のものってなに?」クイズを娘とママで実施!
今度は娘もたくさん答えてくれました♪
娘の答え:
- 葉っぱ、草、緑の花、きゅうり、緑のへび
ママの答え:
- キャベツ、キウイ、バッタ、グリーンイグアナ、緑のインコ、バッタ など

▶ 緑=植物が多い!
▶ さらに草むらに住む生き物(爬虫類、両生類、鳥、虫など)も緑が多いことに気づいた!
◆ やってみた感想:モノの意味や特徴が深まる
このトレーニングを通して感じたのは、たった1つの問いかけで、形や色の背景や意味に目が向くようになったこと。
また、「これは自然のもの?人工物?」「なぜこういう形や色をしているんだろう?」という風に、思考がどんどん深まっていくのが面白かったです。
娘が答えられない時も、親が楽しんで考える姿を見せることで、子どもも学んでいるように感じました。
◆ まとめ:問いかけ1つで、世界が広がる!
「赤くて丸いものってなに?」というシンプルな問いかけから、
こんなに多くのことを考えたり気づいたりできるとは思いませんでした。
この**「たとえば何?」クイズ**は、
- 抽象→具体の思考力が育つ
- モノの特徴を深く考える習慣がつく
- 親子で一緒に楽しめる
と、メリットだらけ!
しかも、電車の中やお散歩の帰り道などの“ちょっとした時間”にできるのも嬉しいポイント。
これからも、気軽に楽しみながら「考える力」を育てていきたいと思います!
みなさんも、ぜひお子さんとやってみてくださいね!
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