「学力の60%は遺伝」でもあきらめない!子どもの成績を伸ばす親の行動とは?

「学力の60%は遺伝」でもあきらめない!子どもの成績を伸ばす親の行動とは? 教育

子育てをしていると、「やっぱり遺伝って大きいのかも」と感じることがよくあります。
そんな中で出会ったのが、行動遺伝学の第一人者・安藤寿康 先生によるPIVOTの動画「【学力の60%は遺伝】」と「【読み聞かせの効果はたった5%】」。
最新の研究によると、学力には遺伝の影響が強く出るそうです。

でもそれだけではありません。親にできることも、ちゃんとあるのです。
この記事では、「子どもの成績を伸ばす親の行動」についてまとめました。

本記事の出典動画

YouTubeチャンネル「PIVOT」より以下の動画の内容をまとめています。
📺【学力の60%は遺伝】最新科学で学ぶ遺伝と教育/IQが一番遺伝の影響が強い/家庭環境は30%影響する/遺伝子で将来の学歴がわかる?/努力は遺伝に勝る?/可能性は無限とも言える【教育新常識】

📺【読み聞かせの効果はたった5%】遺伝に勝つ親の行動/英才教育は遺伝に勝てるのか?/親は子どもの学習環境を整えよ/子どもを言いつけ通りに従わせよ/貧困・低学歴のサイクルから抜け出すには


学力は50~60%が遺伝!家庭環境の影響は30%

学力は、なんと50〜60%が遺伝の影響だそうです。特にIQは、行動特性の中でも最も遺伝の影響を強く受けるとのこと。

「えっ…じゃあ、努力しても無駄ってこと?」と思ってしまいそうですが、そうではありません。30%は家庭環境(共有環境)の影響、さらに10〜20%は偶然の出来事や友人関係など“非共有環境”の影響とされており環境による変化の余地は40〜50%もあるのです。


子どもの成績を伸ばす親の行動は?

「体育」や「算数」は環境の影響も大きい

さらに興味深いのが、遺伝の影響の強さは教科によって違うという点。

たとえば体育は、遺伝よりも環境の影響が大きいそうです。そして算数については、日本のデータでは遺伝よりも環境の影響が強く出るとのこと。一方でイギリスやアメリカでは、算数も遺伝の影響が強く出るという傾向があり、文化や教育制度の違いも影響しているようです。

日本では体育や算数は、環境の影響を受けやすいので、環境を整えることで力を伸ばせる可能性があります。


読み聞かせの効果は「3.9%」

読み聞かせが成績に与える影響は、研究によれば3.9%

決して無意味ではないけれど、過度な期待は禁物です。親子の時間を楽しむことに意味があると考えたいですね。


成績が伸びる家庭は「片づいている」

また、「家が散らかっていると成績が悪くなる傾向がある」という研究結果があります。

散らかった環境では集中力が続きにくく、学習のリズムも乱れがち

部屋や生活リズムを整えるのは大事なことだそうです。


親がすきなことを努力する姿を見せる

印象的だったのが、「親が自分の好きなことに努力する姿を見せることが大事」という言葉。

子どもは親の言葉よりも行動を見ています。「勉強しなさい」と言うよりも、親が楽しそうに何かに打ち込んでいる姿こそが、子どもの“やる気スイッチ”を押すのかもしれません。


おわりに:遺伝を知ったうえで、環境を整える

学力の60%は遺伝」という現実は確かにあります。でも、それは「残りの40%は環境で変えられる」という希望の裏返しでもあります。

片づいた環境をつくる
子どもの特性に合った声かけをする
親自身が好きなことをして、努力する姿を見せる

これらは、遺伝のせいにしてあきらめるのではなく、「いま親にできる最善のこと」です。

肩の力を抜いて、できることから少しずつやっていけたらいいですよね。

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