「しつけ?それとも伸び伸び育てる?」
「音や映像で学ばせるのって実際どうなの?」
子育てをしていると、迷うことや不安になることって本当にたくさんありますよね。
今回は、YouTubeチャンネル「PIVOT」で公開されている
「【スタンフォード式子育て】最新の脳科学・心理学200以上の研究論文に裏打ちされた子育てメソッド」という動画の内容をまとめました。
講師は、スタンフォードオンラインハイスクール校長であり、哲学博士でもある星友啓先生。
最新の研究をもとに、子どもの脳と心を育てるために大切なポイントがわかりやすく紹介されています。
①「コネクト&リダイレクト」で感情的な瞬間を乗り越える

子どもがカッとなって泣き出したり、怒ってしまったとき。
つい「ダメでしょ!」「今、話を聞いて!」と説明したくなってしまいますが…
星先生は、それがうまく伝わらないのは当然だと話します。
子どもの脳は、感情が先に発達していて、論理的な思考はあとから育つもの。
だから、感情が高ぶっているときには、話は届きにくいんです。
そんなときは、まずは「コネクト(共感して落ち着かせる)」、その後「**リダイレクト(どうすればよかったか伝える)」**というステップが大事。
優しく背中をなでる、静かに見守る、子どもの気持ちを代弁する…。
そうやって気持ちが落ち着いたら、「どうすればよかったか?」を伝えていくことで、子ども自身が“感情を整える力”を育てていくことにつながるそうです。
これを聞いて、子どもがわがままを言ったり怒ったりしていると、そんな子どもの状態にこちらが嫌気がさしてしまい、ちゃんと寄り添えていなかったなと反省しました。
感情的になっているときこそ、子どもの気持ちに共感し、しっかり寄り添いたいと思いました。
② 映像・音よりも「親とのやりとり」が言葉を育てる

「英語の動画、流しておけば耳が育つはず」
「タブレット学習、効率がいいかも?」
つい期待してしまいますが、実は…
機械からの音や映像よりも、親と目を合わせて言葉を交わすことの方が、脳の発達に効果的だそうです。
もちろん映像や音楽を楽しむこと自体が悪いわけではありません。
でも、信頼できる人の声・目線・会話のキャッチボールが、子どもの言語能力をよりしっかりと育てるということが、科学的にも分かってきているとのこと。
③「しつけvs伸び伸び」の答えは…“自立性”のサポート
厳しくしつければ、メンタルが強くなる?
何でも自由にさせれば、自主性が育つ?
…そのどちらか一方に偏るのは、実はリスクがあるそうです。
「バツを与える」「ごほうびで釣る」などの外発的な動機づけに頼りすぎると、自分の内側から湧く“やる気”が失われてしまう。
逆に、子どもが**「自分の意思で選んでいる」と感じられる環境=自立性のある状態**を大切にすると、学びへの意欲や自己肯定感も高まりやすくなるとのこと。
心理学では、人間が心地よく成長していくために大切な「心の3大欲求」があるとされていて、それが以下の3つ:
- 自分の意思で決められる(自律性)
- 人とつながっていると感じられる(関係性)
- できた!という実感がある(有能感)
「怒らないようにしよう」ではなく、**どうしたらこの3つが育つか?**という視点で子育てを考えるのが、スタンフォード式のアプローチなんですね。
最後に:迷うからこそ、科学に頼るという選択肢を
子育ては、誰かが正解をくれるものではないけれど、
「根拠がある」方法があると、迷いの中でもひとつの軸になる。
星先生の話を聞きながら、そんな風に感じました。
一人ひとりの子どもに合ったかたちで、
「心と脳にやさしい子育て」、少しずつ取り入れていけたらいいなと思います。
📺参考にした動画はこちら
スタンフォード式子育ての考え方、もっと深く知りたい方はこちらもぜひ!
▶️ 【スタンフォード式子育て】最新の脳科学・心理学200以上の研究論文に裏打ちされた子育てメソッド
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